第46回「須藤 薫」特集その2 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第46回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回も引き続き須藤薫さんの特集をお送り致しました。
特に今回は、銀次さんがプロデュースされた薫さんのアルバム『More Than Yesterday』や、その前にリリースされた杉真理さんプロデュースによるオムニバス・アルバム『Summer Lounge』に収録された銀次さん作曲によるナンバー「8月生まれ」におけるエピソードなどを中心にお話してみました。
プロデューサー/作曲家としての銀次さんから見た須藤薫さんの話は、まさに銀次さんならではの視点でしたね。
そしてポニーテールをなびかせながらの薫さんのターン、この曲を聴くたびに思い出します。
当時、打ち込みサウンドを採り入れることになった経緯や、デビューするまではポップスの王道よりはむしろジャジーなものが得意だったこと、その辺りをベースにして歌唱力をひけらかさずにナチュラルにポップスを表現することが出来る人だったことなど、薫さんの歌とサウンドに関する証言が色々と飛び出しました。
そして薫さん語録の数々。
薫さんの周りは、いつも楽しい空気が流れていました。
放送の中でも銀次さんが話しておられましたが、これからもう一度、銀次さんや杉さんたちを中心にして須藤薫さんの新たな作品を作ってみたかったですね。
個人的な話で恐縮ですが、以前須藤薫さんの紙ジャケのリイシューをさせて頂いた際に、私からは「薫さん、新しいソロ・アルバム作りましょうよ!」というお話を何度もさせて頂きました。
スタジオからの帰り道、乃木坂から私の事務所のある原宿まで何度も薫さんが運転する車で送って頂いたのですが、車内でいつもそんな話をしていました。
するとその度に薫さんは「杉さんたちと一緒だったら、機会があればね…」というお返事でしたので、いつか実現したいと思っていたのですが…。
それが出来なかったのが本当に心残りでなりません。
改めまして須藤薫さん、本当にありがとうございました。
薫さんの作品は、これからも大切に聴き続けていきたいと思います。
「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストや反響のお便りで成り立っております。
皆様からのご意見やご要望をお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
今回までの須藤薫さん特集のご感想もお待ちしております。
また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。
それでは第47回の放送をどうぞお楽しみに。