第58回「鈴木雅之」特集その2 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第58回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回も前回に引き続きスペシャル・ゲストとして鈴木雅之さんをお迎えして、ナイアガラ関係の濃いお話をお届け致しました。
冒頭から「遅すぎた別れ」の雰囲気で登場した銀次さんでしたが、その辺りからもナイアガラ愛の溢れる放送であることを実感できたことと思います。
さて今回は鈴木雅之さんにとっても思い出深い『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』での「彼女はデリケート」のコーラスに急遽参加された話(蒲田野次馬ブラザーズ名義)から始まりました。
たまたま隣のスタジオでシャネルズがレコーディングしていたことに「縁」を感じた大瀧さんが「彼女はデリケート」のレコーディングに彼らを呼んだというエピソードでしたが、ここからも深いナイアガラ哲学を感じます。
そしてアマチュア時代にEastWestのコンテストで銀次さんが審査員をされた際に既に黒塗りする以前のシャ・ナ・ナ・スタイルのシャネルズと出会っていたことや、アマチュアで一番になろうという高い意識を持って活動されていたこと、そして黒塗りスタイルを採り入れてそこから生まれたプロへの道など、今回もすごく良いお話の連続でした。
そして何より、ナイアガラを支えてきた銀次さんや村松邦男さんへのリスペクト、なかなか持つことが出来なかった銀次さんとの繋がりが、ある日同じ事務所の所属になったことや、鈴木聖美さんのアルバムのアレンジを銀次さんに依頼したことできちんと作れたことなど、今回も「縁」の大切さを感じた放送でした。
「涙の理由を」のシングルでは鈴木雅之さんがコーラスで参加し作品としての共演が残せたことも嬉しい出来事でした。
音楽を共通項にこういう話を今できることに、本当に幸せを感じます。
そして番組中盤では、大瀧さんが『EACH TIME』の制作を中断していた時期にラッツ&スターとしてのシングル「Tシャツに口紅/星空のサーカス」のプロデュースをお願いし実現できたこと、しかも「星空のサーカス」はかつてボツになったCMソング「スパイス・ソング」のコーラス・パターンを生かしたものであったことなどからも、大瀧さんとラッツ&スターの音楽的繋がりの強さが感じられました。「ナイアガラは中身主義」という銀次さんの言葉は、改めて心に響きましたね。
そして後半では鈴木雅之さんがローリング・ストーンズやグランド・ファンク・レイルロード、マウンテンなどのカヴァーをし、つのだ☆ひろさんの「メリー・ジェーン」の影響でドラムスとヴォーカルを担当していたことや、成毛滋さんの影響、ユーライア・ヒープも好きだったという意外なエピソードも。
「夢は描くものではなく、叶えるものだ」ということを大瀧さんから学んだという鈴木雅之さんの言葉も、すごく心に残りました。
さてこの番組は『GOLDEN☆BEST』の収録曲に則ってお話を進めて参りましたが、これからは皆さんのアイディアを元にしての特集も考えて行きます。
「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。
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それでは第59回の放送をどうぞお楽しみに。