第59回 映画「捨てがたき人々」特集 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第59回放送、お楽しみ頂けましたか?今回はいつもとはちょっと趣向を変えまして、以前からリクエストを頂いておりました映画をテーマにした回となりました。そこで6月7日から公開されました映画『捨てがたき人々』の話題を中心に、榊英雄監督、榊いずみさんご夫妻にお越し頂き、色々とお話をお伺いしました。以前この番組に榊いずみさんにご出演いただいたことが縁となって、今回の榊英雄監督のご出演に繋がった訳ですが、映画にもそして音楽にも共通するプロデュース論に始まり、映画『捨てがたき人々』の制作エピソードをたっぷりとお届けしました。監督が生まれ育った長崎の五島列島で撮影されたこの映画『捨てがたき人々』ですが、原作のジョージ秋山さんのご子息と監督が友人関係であったことからこの作品を映画化することになった経緯や、撮影地を五島列島に選んだ理由、1本の作品に全てを注ぎ込んでくれた主演の大森南朋さんとの素敵なエピソード、20日間の合宿体制で臨んだ撮影、現地での交流、制作上の迷いと葛藤、榊いずみさんが書かれた主題歌「蜘蛛の糸」から光が見えたラストの方向性など、貴重なお話満載でした。この映画制作の裏にある、榊英雄監督の今作にかける強い考えと故郷への思いを通じて生まれたこの映画は、本編で銀次さんも言われている通り、まさにフィールズ・イブ・ドリームス的な自分のアイデンティティを発見する旅でもあったわけです。しかも大森南朋さんのお父様である麿赤児さんが主宰する大駱駝艦を若い頃に見たことのある銀次さんの貴重なお話も飛び出し、とても楽しい収録となりました。『捨てがたき人々』を見に行かれる前の予習編として、ぜひ今回の放送をお聴き頂ければさらに深く映画を理解できることと思います。榊英雄監督、榊いずみさん、ありがとうございました!またお会いできるのを楽しみにしております。
さてこの番組は『GOLDEN☆BEST』の収録曲に則ってお話を進めて参りましたが、これからは皆さんのアイディアを元にしての特集を考えて行きます。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。どうぞメールでご参加下さい!また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。それでは第60回の放送をどうぞお楽しみに。次回はいよいよ『GOLDEN☆BEST』最後の1曲「ウキウキWATCHING」のお話です。