第72回 「作詞家」特集その2 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第72回放送、お楽しみ頂けましたか?今回も先週に引き続き作詞家の売野雅勇さんをお迎えしてお送り致しました。前回は「BABY BLUE」誕生のエピソードなど、銀次さんのポリスター・イヤーズ初期のことを中心にお送りしましたが、今回の放送では3rdアルバム『Sugar Boy Blues』の話に始まり、車をテーマに取り上げたことと佐野元春さんの影響、そしてその後、売野さんが中森明菜さんやチェッカーズなどの作詞を手がけてヒット・メイカーとなっていく話が展開されました。本編を聴いて頂ければ分かりますが、今回も楽しいお話の連続でした。こうしてクロス・トークしながら当時のエピソードをそれぞれの立場からご披露頂くと、新たなことが見えてくるものですが、今回もチェッカーズの「SONG for U.S.A.」や中森明菜さんの「少女A」といった大ヒット曲の裏に、実は銀次さんとのやり取りの影響があったことが売野さんの口から飛び出し、私もビックリしました。そしてそれに続いて銀次さんから明かされた「DOWN TOWN」の詞に「ラブユー東京」の影響があること、「アカサタナ」を使うことに関する大瀧詠一さんの助言、「こぬか雨」の中に秘められたエッセンスなど、詞に関する様々な驚くべきエピソードの連続でした。また売野さんに対して「ポップな阿久悠さんになればいい」、銀次さんには「ポップな大野克夫さんになればいい」と言われたというお話から、改めてプロデューサー木崎賢治さんのすごさが窺えたことと思います。最後の方で飛び出した郷ひろみさんの大ヒット曲「2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~」のエピソードも楽しいものでした。
さてこの番組のセカンド・シーズンでは、皆様のアイディアを元にした特集をどんどん考えて行きます。皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも実験的にですが対応しております)。それでは次回の放送もどうぞお楽しみに。