第73回 「東郷昌和」特集その1 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第73回放送、お楽しみ頂けましたか?今回からの2回は、BUZZの東郷昌和さんをお迎えしてお送り致します。1972年に日産スカイラインCMソングに起用されて大ヒットしたシングル「ケンとメリー~愛と風のように~」でデビューを飾り、またその後はBUZZとしての活動と並行してスタジオ・ワーク(コーラスなど)や作曲など、さまざまなシーンで才能を発揮された東郷さんですが、デビュー42年にして初のソロ・アルバム『A Wonderful Life』が銀次さんのプロデュースで9月3日にリリースされました。そしてその切っ掛けが、須藤薫さんの葬儀で東郷さんと銀次さん、杉真理さん達が会ったことだったのです。そしてこれが発展して『A Wonderful Life』の制作が始まるのですが、今回はそれ以前からのBUZZと銀次さんの繋がりに始まり、「ケンとメリー」のCMレコーディングに銀次さんも参加した70年代、そして「雨のステラ」にBUZZがコーラス参加した経緯などが今作に繋がっていくという話が披露されました。そして東郷さんとは小学校以来の同級生である高橋幸宏さんとの繋がり、幸宏さんにまず『A Wonderful Life』のことを相談したこと、その結果プロデュースを銀次さんにお願いすることになった経緯、本作は「ニルソン」と「東京テイスト」がキー・ワードであること、東郷さんと幸宏さんのアマチュア時代のバンド活動と当時の音楽仲間、高橋信之さん(幸宏さんの兄であり「ケンとメリー~愛と風のように~」の作曲・編曲者)の影響についてなど、今回も様々なエピソードが飛び出しました。是非『A Wonderful Life』と共に今回の放送をお聴き頂ければ、さらにこのアルバムに対する理解が深まることと思います。
さてこの番組のセカンド・シーズンでは、皆様のアイディアを元にした特集をどんどん考えて行きます。皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも実験的にですが対応しております)。次回の放送も東郷さんと共にお送り致します。どうぞお楽しみに。