アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第103回「ギタリスト 佐橋佳幸」特集その2~城南地区サウンドに迫る編~
ゲスト:佐橋佳幸
2015/04/24 配信

放送後記 from 能地祐子  佐橋佳幸さんをお迎えしての後編。前週に続き、今回も呼吸する間も惜しむように(笑)喋りまくりました。佐橋さんがプロデュースした渡辺美里さんの新曲や、85年に佐橋さんがデビューした時のバンドUGUISSの未発表曲を聴いている間も、「佐橋くん、このアレンジって××のアレみたいだよね」「先輩、ネタ元ばらさないでくださいよ!」「そういえば、あのライヴで佐橋くんが弾いていたフレーズ…」「わ!なんでそんなこと覚えてるんですかっ」と大盛り上がり。曲をかけている間のスタジオ・トークが聞ける《副音声》チャンネルがあったらいいのに!と思いました。  今回は昨年行われた佐橋さんの30周年記念ライヴ(私も当日の司会を務めさせてもらいました!)のお話に始まって、実は中学生の頃にアマチュア時代の佐野元春さんとコンテストで会っていたという驚きの逸話、熱烈なファンを生みながらも《早すぎたバンド》として解散してしまったUGUISS時代のお話、同じギタリスト/プロデューサーとして共通する音楽作りへの姿勢などなど、先週以上に濃厚な音楽談義となりました。お楽しみください。佐橋さんの30周年ライヴは《東京城南音楽祭》というタイトルがついていたのですが、これは同じ東京のミュージシャンでも“城南エリア”育ちには独特の気質があるという佐橋さんのこだわり。佐橋さんと同じ高校出身のepoさんや美里さんも城南系、いまみちともたかさんもデビュー前から城南アマチュア・シーンの間では超有名だったという説明に、大阪出身の銀次さんが「へぇ、同じ東京サウンドでも地域色があるんだねぇ」と興味しんしんだったのも印象的でした。厳密に城南サウンドというものがあるわけではないですが、たとえば松本隆さんが“風街”と名付けたあたりも城南エリアなわけで。そのあたり、“日本語ロック”の次世代ミュージシャンとしての佐橋佳幸を読み解く重要な鍵かもしれません。こういうマニアックな話題を掘り下げて語り合えるのも、《POP FILE RETURNS》ならではの良さですね。

 《銀次のオススメ》(最近のコーナー冒頭で銀次オヤジを訪ねてくる“謎のお客さん”の正体、おわかりになりましたか!?)では、TM NETWORKの映像作品をご紹介。佐橋さんもTM NETWORKの初期作品にギタリストとして参加しているんですね。銀次さんの初夢に小室哲哉さんが出てきた話は、佐橋さんにも大ウケ。現実での“夢のご対面”、見たいですね。

 番組では皆さまからのご意見、お聞きになってのご感想をお待ちしております。収録後も「佐橋くんとは話したいこと、まだまだあるんだよ」「ぜんっぜん話し足りないですよねぇ」と名残り惜しげだった佐橋佳幸さんへの“おかわり希望”メッセージ(笑)もお待ちしております。このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。毎週メッセージをくださる常連さん、100回をきっかけに「ずっと聞いていました」というお便りをくださった方、初めて番組を聞きましたという方...たくさんのお便り、本当にありがとうございます。今回、番組内で「久保田洋司さんをゲストに!」というお便りをご紹介しましたが、なんと、次回ゲストに久保田さんが来てくださることになりました! 今年デビュー30周年を迎えるThe東南西北や、銀次さんとのユニットのお話などたっぷり!じっくり!語っていただきましょう。お楽しみに!

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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