放送後記 from 能地祐子
佐橋佳幸さんをお迎えしての後編。前週に続き、今回も呼吸する間も惜しむように(笑)喋りまくりました。佐橋さんがプロデュースした渡辺美里さんの新曲や、85年に佐橋さんがデビューした時のバンドUGUISSの未発表曲を聴いている間も、「佐橋くん、このアレンジって××のアレみたいだよね」「先輩、ネタ元ばらさないでくださいよ!」「そういえば、あのライヴで佐橋くんが弾いていたフレーズ…」「わ!なんでそんなこと覚えてるんですかっ」と大盛り上がり。曲をかけている間のスタジオ・トークが聞ける《副音声》チャンネルがあったらいいのに!と思いました。
今回は昨年行われた佐橋さんの30周年記念ライヴ(私も当日の司会を務めさせてもらいました!)のお話に始まって、実は中学生の頃にアマチュア時代の佐野元春さんとコンテストで会っていたという驚きの逸話、熱烈なファンを生みながらも《早すぎたバンド》として解散してしまったUGUISS時代のお話、同じギタリスト/プロデューサーとして共通する音楽作りへの姿勢などなど、先週以上に濃厚な音楽談義となりました。お楽しみください。佐橋さんの30周年ライヴは《東京城南音楽祭》というタイトルがついていたのですが、これは同じ東京のミュージシャンでも“城南エリア”育ちには独特の気質があるという佐橋さんのこだわり。佐橋さんと同じ高校出身のepoさんや美里さんも城南系、いまみちともたかさんもデビュー前から城南アマチュア・シーンの間では超有名だったという説明に、大阪出身の銀次さんが「へぇ、同じ東京サウンドでも地域色があるんだねぇ」と興味しんしんだったのも印象的でした。厳密に城南サウンドというものがあるわけではないですが、たとえば松本隆さんが“風街”と名付けたあたりも城南エリアなわけで。そのあたり、“日本語ロック”の次世代ミュージシャンとしての佐橋佳幸を読み解く重要な鍵かもしれません。こういうマニアックな話題を掘り下げて語り合えるのも、《POP FILE RETURNS》ならではの良さですね。
《銀次のオススメ》(最近のコーナー冒頭で銀次オヤジを訪ねてくる“謎のお客さん”の正体、おわかりになりましたか!?)では、TM NETWORKの映像作品をご紹介。佐橋さんもTM NETWORKの初期作品にギタリストとして参加しているんですね。銀次さんの初夢に小室哲哉さんが出てきた話は、佐橋さんにも大ウケ。現実での“夢のご対面”、見たいですね。
番組では皆さまからのご意見、お聞きになってのご感想をお待ちしております。収録後も「佐橋くんとは話したいこと、まだまだあるんだよ」「ぜんっぜん話し足りないですよねぇ」と名残り惜しげだった佐橋佳幸さんへの“おかわり希望”メッセージ(笑)もお待ちしております。このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。毎週メッセージをくださる常連さん、100回をきっかけに「ずっと聞いていました」というお便りをくださった方、初めて番組を聞きましたという方...たくさんのお便り、本当にありがとうございます。今回、番組内で「久保田洋司さんをゲストに!」というお便りをご紹介しましたが、なんと、次回ゲストに久保田さんが来てくださることになりました! 今年デビュー30周年を迎えるThe東南西北や、銀次さんとのユニットのお話などたっぷり!じっくり!語っていただきましょう。お楽しみに!