第85回 「大滝詠一 Best Always」特集その2 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第85回放送、お楽しみ頂けましたか?今回も前週に引き続き音楽評論家の能地祐子さんをお招きしまして、12月3日にリリースされた大滝詠一さんのベスト盤『Best Always』についてのお話を軸にナイアガラ対談の後編、特に1980年代以降のお話をお送り致しました。1980年代以降と言えばやはり大滝さんの代名詞でもある大ヒット・アルバム『A LONG VACATION』『EACH TIME』が有名ですが、今回は大滝さんのヴォーカリストとしての素晴らしさの再認識に始まり、初期の作品、例えばはっぴいえんど時代の「朝」などからその資質に注目していたという銀次さんの発言、アマチュア時代からの片鱗、フランク永井唱法にまつわる能地さんの証言など、今回も貴重なエピソード満載でした。そして大滝さんのナンバーを実際に歌うことの難しさ、独特の声の響き、ヘッドフォン・コンサートを行った理由についての話、その辺りにも再度着目して『Best Always』を聴いて頂ければ、新たな面がきっと発見できると思います。そして大滝さんの考え方や姿勢…それは音楽に限定せず、様々なことに興味を持ち、自分のものとする生き方…といったものを私たちがしっかり継承してこれから進んで行けたら、まだまだこの世も楽しいものになるのではないかと思います。
さてこの番組では、皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも実験的にですが対応しております)。それでは次回の放送をどうぞお楽しみに。次回はuncle-jamが登場します。