第87回「uncle-jam」特集その2 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第87回放送、お楽しみ頂けましたか?今回も前週に引き続きuncle-jamの黒沢秀樹さん、藤田哲也さん、杉未来さんをお迎えしまして、uncle-jam特集の後編をお届け致しました。今回はリスナーへのスペシャル・プレゼントと致しまして、ちょっと早めの皆様へのお年玉といった感じでuncle-jamのスタジオ・ライヴで「HEROES」からスタートしました。先週の「NOW AND ALWAYS」に引き続き、今回もまさに保存版ですね。パブ・ロックをテーマに集まったバンドだけに、こうしたスタジオ・ライヴでは特に彼らの自由な志向性やスタイルが端的に現れていて、私も見ていて嬉しかったです。と同時に、こういったバンドが生み出す音楽が一人でも多くのリスナーの心に届くことを強く望みます。uncle-jamの場合、特に4人それぞれのこれまでのキャリアに加え、その背後にある音楽的な志やアイディア、洋楽の影響なども含めて幅を広げて感じ取ることが出来れば、さらに彼らの音楽を深く理解することができると思います。関連づけながら枝葉を広げて追いかけていくうちに、例えば自分がこれまで好きで聴いていたアーティストや作品の要素と偶然繋がったりして、その結果さらに自分内の音楽的な地図が広がっていくものですが、こうした聴き方を続けて行くとさらに音楽は楽しいものになるはずです。今回の放送を聴きながら、少しでもuncle-jamやその背景にある音楽に興味を持って頂けたらと思いました。
さて今回はuncle-jamの曲やサウンドの作り方、そして猫コンピ『猫と音楽の蜜月』に収録された「にゃーお」など、お客さんとのやり取りから生まれたナンバーについて、未発表曲について、2015年に向けた抱負など、様々な方向へ話は広がりました。そして後半ではここにいる全員にとって大切な共通項でもある杉真理さんのエピソードになり、カレーや中華の話、そして仲間内では恒例となっているエイプリル・フールに送られてくるメール話、靴下の話、杉祭りのハウス・バンド「紅茶キノコ」にまつわる話でも盛り上がりました。
今回で2014年の放送は最後になりますが、この番組では引き続き皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも実験的にですが対応しております)。
そして最後にお知らせがございます。今回の放送をもちまして、私はこの番組を離れることになりました。最初の構想から現在まで、楽しい放送作りに参加することが出来、とても幸せに思っております。そして特に熱心なリスナーの皆様からのメールや反響、またお聴き頂いた方々(これは音楽関係者も含めて)からは、色々な機会を通じて嬉しいお言葉を頂きました。これまでのご愛聴とご愛顧に対しまして、改めて御礼を申し上げます。ラジオの仕事は私にとってとても大切な部分でありますので、これからも色々な番組を通じて素敵な音楽を発信していきたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました!