アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第87回「uncle-jam」特集その2~バンドならではのサウンドを目指す編~
ゲスト:uncle-jam
2014/12/26 配信

第87回「uncle-jam」特集その2 放送後記 from 土橋一夫 「POP FILE RETURNS」第87回放送、お楽しみ頂けましたか?今回も前週に引き続きuncle-jamの黒沢秀樹さん、藤田哲也さん、杉未来さんをお迎えしまして、uncle-jam特集の後編をお届け致しました。今回はリスナーへのスペシャル・プレゼントと致しまして、ちょっと早めの皆様へのお年玉といった感じでuncle-jamのスタジオ・ライヴで「HEROES」からスタートしました。先週の「NOW AND ALWAYS」に引き続き、今回もまさに保存版ですね。パブ・ロックをテーマに集まったバンドだけに、こうしたスタジオ・ライヴでは特に彼らの自由な志向性やスタイルが端的に現れていて、私も見ていて嬉しかったです。と同時に、こういったバンドが生み出す音楽が一人でも多くのリスナーの心に届くことを強く望みます。uncle-jamの場合、特に4人それぞれのこれまでのキャリアに加え、その背後にある音楽的な志やアイディア、洋楽の影響なども含めて幅を広げて感じ取ることが出来れば、さらに彼らの音楽を深く理解することができると思います。関連づけながら枝葉を広げて追いかけていくうちに、例えば自分がこれまで好きで聴いていたアーティストや作品の要素と偶然繋がったりして、その結果さらに自分内の音楽的な地図が広がっていくものですが、こうした聴き方を続けて行くとさらに音楽は楽しいものになるはずです。今回の放送を聴きながら、少しでもuncle-jamやその背景にある音楽に興味を持って頂けたらと思いました。 さて今回はuncle-jamの曲やサウンドの作り方、そして猫コンピ『猫と音楽の蜜月』に収録された「にゃーお」など、お客さんとのやり取りから生まれたナンバーについて、未発表曲について、2015年に向けた抱負など、様々な方向へ話は広がりました。そして後半ではここにいる全員にとって大切な共通項でもある杉真理さんのエピソードになり、カレーや中華の話、そして仲間内では恒例となっているエイプリル・フールに送られてくるメール話、靴下の話、杉祭りのハウス・バンド「紅茶キノコ」にまつわる話でも盛り上がりました。
今回で2014年の放送は最後になりますが、この番組では引き続き皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも実験的にですが対応しております)。
そして最後にお知らせがございます。今回の放送をもちまして、私はこの番組を離れることになりました。最初の構想から現在まで、楽しい放送作りに参加することが出来、とても幸せに思っております。そして特に熱心なリスナーの皆様からのメールや反響、またお聴き頂いた方々(これは音楽関係者も含めて)からは、色々な機会を通じて嬉しいお言葉を頂きました。これまでのご愛聴とご愛顧に対しまして、改めて御礼を申し上げます。ラジオの仕事は私にとってとても大切な部分でありますので、これからも色々な番組を通じて素敵な音楽を発信していきたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました!

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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