放送後記 from 能地祐子
山口百恵さん(でも、どうしても“百恵ちゃん”と呼んでしまう昭和女子ですが)の特集パート2,今回も百恵ちゃんのデビュー当時から引退まで制作をご担当されていた音楽プロデューサー川瀬泰雄さんをお迎えしてお届けします。前回のお話でもちらりと出ましたが、川瀬さんはGS黄金期にホリプロに入社されてモップスや新人の和田アキ子さん、デビュー当時は“アンドレ・カンドレ”という芸名で活動していた井上陽水さん、浜田省吾さんの在籍していたバンド“愛奴”などなど、ジャンルを超えた多くのアーティストを手がけてこられたとか。今回は、よりマニアックな百恵サウンドのお話はもちろんのこと、百恵ちゃん以外のお仕事についても楽しいエピソードをたっぷり聞かせていただきました! ご自身もバンド活動をされていたり、ビートルズ研究家としても有名だったり…と、本当に多才な方ですが、その原点にあるのは音楽ファンとしてのピュアな情熱なんですね。銀次さんとも、そのあたりで気持ちが通じ合うのだろうな…とお二人の会話を聞きながら思いました。
70年代後半あたりから、いかにもザ・歌謡曲な芸能界とGS~ロック~ポップス人脈のシンガーやソングライターが融合してゆく現象が始まりました。その先駆けとも言えるのは、たとえば百恵ちゃんに数多くの名曲を提供した宇崎竜童&阿木燿子コンビだったりするわけですが。歌手だけでなく、ソングライターやスタッフといった舞台裏にいる人たちの豊かな感性やクリエイティビティが集まって初めて、ああいう新しい時代の幕開けがあったのだなということにも気づかされた今回の百恵ちゃん特集でした。番組の中でもご紹介しましたが、百恵作品は現在、今回の『ゴールデン☆アイドル』盤の他にもハイレゾ音源による全曲配信が始まったばかりです。こだわりの音作り、今、あらためてハイレゾで聴き直してみるのも楽しいのではないでしょうか。
川瀬泰雄さんの公式サイト(http://www.thebeatlemania.com/)では、他にも川瀬さんが手がけられた膨大なお仕事のリストやエッセイ、百恵さんの全シングル・アルバムの解説や当時のエピソードをまとめたご著書『プレイバック 制作ディレクター回想記』などを読むことができます。ぜひ、ごらんください。
《銀次のオススメ》は、オーダーファクトリーにエントリーされていた佐伯博志さんの『茉莉花(ジャスミン)+1』がめでたく規定予約数に達して商品化決定というご報告です。佐伯博志さんというのは、ご存じのようにBUZZの小出博志さんが当時のソロ活動ネームです。以前ゲストにも登場してくださった東郷昌和さん共々、この番組では今年もBUZZを大プッシュしていきたいと思います! 小出さんにもぜひゲストに来ていただきたいですね。
番組では引き続き、皆様からのご意見、ご感想、銀次さんへのおたよりetc…をお待ちしております。番組に関することだけでなく、銀次さんのライヴやイベントに参加された方からの感想などもお寄せいただけたらうれしいです。
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昨年I STAND ALONEで大分に来られた時、ライヴのあと直接お話しさせて頂いたのが夢のような時間でした。ありがとうございました。私が街の小さなレコード屋でバイトをしていた時に「BABY BLUE」をヘビーローテーションしていた時から、銀次さんは私のアイドルでしたから。(因みにもう一人のアイドルは杉“お父上”真理さんでした!)
【大分県・ザイコン大分さん】
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各地で精力的にライヴ活動をしている銀次さん、本当にお忙しそうなのですが。その音楽をずっと聴いてきたファンの方々と直接お会いしたりお話しすることで、銀次さん自身も新しいパワーをもらっているようです。
次回更新は2月6日。いまみちともたかさんをお迎えして、バービーボーイズのデビュー・アルバム『1ST OPTION』の30周年記念盤の特集をお届けします。いまみちさんと銀次さんのギタリスト・トーク・セッション、めちゃめちゃ盛り上がりました。どうぞお楽しみに。