放送後記 from 能地祐子
先週に続きまして、デビュー35周年を迎えたラッツ&スターの国民的ベース・ボーカリスト佐藤善雄さんをゲストにお迎えしてお送りします。今回は佐藤さんの初ソロ・アルバム『Barry』のお話に加えて、大滝詠一さんの『NIAGARA CD BOOK2』の発売も近いということでラッツ&スターとナイアガラ・サウンドの深いご縁についてもたっぷり語っていただきました。ラッツ&スター(当時シャネルズ)が「ランナウェイ」でデビューするよりずっと前から彼らに注目し、自身のアルバムやCMソングのレコーディングにも起用していたのが大滝詠一さんでした。当時まだまだ日本では一般的ではなかった“ドゥーワップ”というジャンルに結成当時からこだわってきたシャネルズにとって、大滝さんは最大の理解者であり、メンター的存在でもあったんですね。その後、彼らの人気によってドゥーワップという言葉が一般的にも浸透するようになり、大滝さんともプロデュースや楽曲提供で多くのコラボを重ねてきたわけですが。そんな長きにわたる歴史の一端、ラッツ&スターの佐藤さんならではの視点から“大滝詠一”をお話してくださいました。また、レコード会社の社長さんとして見る、日本のインディペンデント・レーベル・オーナーの草分けとしての大滝さん……というお話もとても興味深かったです。
《銀次のオススメ》では、落語のDVDボックスをご紹介しました。もともと落語好きの銀次さんですが、ご自身が聞きに行くだけでなく、噺家さんがライヴに見に来てくれたり……と、最近ますます落語づいているとのこと。そして実は、佐藤さんも落語が大好き! あまりにも大好きで、今回のアルバム『BARRY』の最後には世界初(たぶん)の“落語で聴く、音のライナーノーツ”が収録されているのです。ソニーミュージックの落語レーベル《来福》から発売されている作品もずいぶんお買い求めくださっているらしく、しばし落語談義で盛り上がりました。お二人の話を聞いていると私も落語を聞いてみたくなり、収録後さっそく《来福》レーベルのサイトをチェックしてしまいました(笑)。
番組では引き続き、みなさまからのメッセージをお待ちしております。お聞きになっての感想、こんなゲストを呼んで欲しい、アンコール放送のご希望などなど、このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。また、全国津々浦々と旅して回る銀次さんのライブをご覧になった感想など、目撃情報(笑)もぜひお寄せください。よかったら、もうすぐ100回を迎える番組へのお祝いメッセージなどもお願いします!
次回は、3月21日に発売される大滝詠一さんの完全生産限定12枚組『NIAGARA CD BOOK2』の特集。ナイアガラ・セッションの大黒柱にして、銀次さんの盟友・上原“ユカリ”裕さんをゲストにお迎えします。大阪時代から40年以上にわたるおつきあいのおふたりですが、一緒に番組出演するのは超超超レアなことだそう。どうぞお聞きのがしなく!