2015年3月21日(土) 、港区のソニー・ミュージックスタジオ 1スタジオにて、2015年2月11日に発売された“吉田保リマスタリングシリーズ”第2弾のタワーレコード購入者特典イベントが行われた。
昨年11月に行われて以来2度目となるこのイベント。当日は2回に分け、のべ64名の招待者が参加している。吉田保氏、Stereo Sound 武田昭彦氏(Digi Fi/Beat Sound編集長)、(司会進行: RIO(ラジオDJ、アーティスト))に加え、今回はスペシャル・ゲストとして伊藤銀次氏が登場、ミュージシャンという立場から、このシリーズの作品がリリースされた当時の音楽シーン、さらには音楽制作の現場などについても語ってもらった。
トーク・セッションではまず吉田氏から、今回シリーズにラインナップされた吉田美奈子『MONOCROME』でのレコーディング時のエピソードが、武田氏からはアナログレコードからCD変遷に伴うオーディオ機器の変化、伊藤氏からは当時のミュージシャンのあり方や演奏のスタイル、あるいは70年代、80年代、90年代と時代とともに変化していく音の傾向といったあたりがミュージシャンならではの目線で語られている。 また、二人が深く関わってきた大滝詠一については、伊藤氏がNAIAGARA TRIANGLEに参加することになったきっかけや、大ヒットしたアルバム『NAIAGARA TRIANGLE Vol.1』のエピソードなど、前回にまして興味深い話が聴けた。
ハイエンド・オーディオによる試聴は吉田美奈子、ケン田村のアルバムから各1曲ずつ選曲され、ほぼ一発録りに近い現場の緊張感の中で演奏するミュージシャンの高い演奏力などが、まさに当時のスタジオで聴いているかのような臨場感で再現され、参加者はそのサウンドに魅了されていた。
なお、この“吉田保リマスタリングシリーズ”の第3弾、EPOの6タイトルも好評発売中。
さる2014年11月15日(土) 、乃木坂のソニー・ミュージックスタジオ2スタジオにて“吉田保リマスタリングシリーズ”(2014年10月8日発売)タワーレコード購入者特典イベントが行われた。イベントは2回に分けて行われ、それぞれ約30名ずつの招待者が参加、レコーディング・スタジオのブース内で、吉田保氏とStereo Sound 武田昭彦氏(Digi Fi/Beat Sound編集長)によるトーク・セッション(司会進行:RIO(ラジオDJ、アーティスト))、そしてハイエンド・オーディオによる試聴を実施した。
トーク・セッションではこれまでミックスを手掛けたアルバムや当時関わったミュージシャンについてのエピソードに始まり、今回のリマスタリングの主旨、あるいは苦労話や裏話なども吉田氏自身からたっぷりと語られた。また、武田氏からは試聴に用いられた機材、そして音楽ファンとしてのエンジニアの話など、こちらも音質にこだわるリスナーには非常に興味深い内容となった。
ハイエンド・オーディオによる試聴は吉田美奈子、南佳孝、ハイ・ファイ・セットのアルバムから各2曲ずつセレクト。レコーディング時の音質に肉薄したマスタリングを最大限に活かすオーディオ環境によるリスニングは、それぞれの作品が持つ色褪せない魅力に改めて気づかされるものだったのは言うまでもないだろう。
なお、この“吉田保リマスタリングシリーズ”の次回ラインナップは2015年2月に発売される。リリースの詳細については随時当サイトにて告知していく予定である。
試聴曲
吉田美奈子
『Twilight Zone』(MHC7-30005)より
「恋は流星~Shooting Star of Love」「Raspberry Slope」
南 佳孝
『SOUTH OF THE BORDER』(MHC7-30006)より
「日付変更線」「夜間飛行」
ハイ・ファイ・セット
『INDIGO』(MHC7-30011)より
「Rainbow signal」「Milky way」